児童玄関前に、男女の児童が遙かな空を見上げて立っている像があります。空に向かって高々とのばした男の子の手からは、今、一羽の鳩が大空に飛び立とうとしています。台座には、「翔」の金文字が刻まれています。この像を、子どもたちは「羽ばたきの像」と呼んでいます。卒業式には、在校生が、「あの羽ばたきの像のように、力一杯羽ばたいてください。」と言って卒業生を送り出します。
 記録によると、この「羽ばたきの像」は創立70周年記念として建てられたもので、平成3年6月15日、創立記念式典において除幕されたものです。三辻勇氏が寄贈されたもので、制作者は畑野町出身の林昭三氏とあります。
 鳩が大空に飛び立つように、加茂っ子もこの丘から自分の夢に向かって力強く飛び立ってほしい、そんな願いが込められているのではないでしょうか。

 校舎の前面にそって、大きな石がいくつも組み合わされて置かれた立派な庭があります。樹木も植えられており、四季折々に花や実を付けたり、秋には紅葉が校舎に彩りを添えます。
 今は、梅が咲き終わり、レンギョウの鮮やかな黄色が目を引きます。土手に沿った桜も見事です。そのほか、ヤブツバキ、八重ツバキ、ツツジ、サツキ、ネムノキ、サンゴジュ、ヤツデ、松、等々。奥の方には、メタセコイヤがそそり立っています。
 この庭は、昭和45年に創立50周年記念事業として、造られたものだそうです。この年は校舎が新築になった年でもあります。

 加茂小学校には、二宮金次郎の像があります。二宮金次郎像といえば、薪を背負いながら、本に目をやっている姿です。
 台座が無くなったため、自然石の上に立っています。その自然石の根本には、「誠勤検譲」の4文字が刻まれた御影石があり、裏に「昭和11年12月建 寄付者 河内澁谷卯之吉」とありますから、60年以上も風雪に耐えながら立っているということになります。

校舎の前をグラウンドに向かって行くと、突き当たりが、野球のバックネットです。野球場のものと同じような立派なものです。
 この野球練習場では、毎日、育成会の野球クラブが練習をしています。5時半頃になると、選手の元気の良いかけ声が聞こえてきます。
 保護者の方も、毎日このバックネット裏から、子どもたちの練習を見守っています。

        

 児童玄関前には立派なウサギ小屋があります。ウサギは2年生が毎日世話をしています。

 前庭の「翔」の像の奥に、写真のようなコンクリート製の円形の盤があります。方位盤です。真ん中の十文字が正確に東西南北を指しています。
 木の陰になっており、気を付けてみないと見過ごしてしまいます。
 

 この定礎は、職員玄関脇にあります。定礎というのは、はじめに基礎となる礎石を置いたところです。校舎建築工事は、ここから始まったのでしょう。
  昭和44年7月25日と刻まれていますが、実際には9月17日に起工式が行われ、翌年、昭和45年7月16日に落成式が行われました。 


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